パイプカットのメリット、デメリット。費用や方法、術後の注意点など

パイプカットは精管結紮術(せいかんけっさつじゅつ)とも言い、精管を切除することで睾丸で作られた精子が尿道に行かないようにする手術のことです。

男性側が行う避妊手術です。生殖機能はなくなりますが、勃起や射精は手術前同様行われます。

精液も精子が含まれないだけで見た目や臭いなどの変化は分からないのが特徴です。そのため避妊具を使わなくても妊娠しなくなります。

公言している有名人

テレビやネットを通してパイプカットを公言している有名人を一部紹介します。

大橋巨泉

参議院議員も経験したタレントの大橋巨泉。ノーバース(生まない)運動支持のためパイプカットを行い、子どもを作らないようにしました。

ノーバース運動とは、将来、公害や食糧難による人類存亡の危機を救うため子どもを作らずに人工を減らすというものです。

岡田斗司男

プロデューサー、評論家でオタキングの愛称でも知られる岡田斗司男。パイプカットを行う手術台で医者に写真を撮ってもらったことをネットで公言しました。

ペレ

ブラジルの元サッカー選手のペレ。パイプカット後、これを後悔して人工授精で子どもをもうけています。ちなみに同じくブラジルの元サッカー選手、ロナウドもパイプカット済みです。

パイプカットの手術

方法

比較的簡単な手術で20~30分で終了するため、入院の必要がなく日帰りで帰れます。麻酔後、陰嚢の皮膚に穴を開け精管を引き出します。そして精管を切除し、切断面を塞いで陰嚢に戻して終了です。

局部麻酔なので意識を失うことはなく身体的負担も小さいので、会社の昼休みに来てそのまま術後仕事に戻る人もいます。

費用

病院にもよりますが5万から30万円の手術費用がかかります。相場は10万円ほどと考えておくのが良いでしょう。

病気ではないので保険は適用されずに全額負担となります。手術中に意識があると怖いという理由から全身麻酔に切り替える人もいます。その場合は費用は高くなります。

条件

パイプカットは誰でも受けられる手術というわけではなくいくつかの条件があります。以下の条件を満たしていなければならず承諾書にサインが必要になります。

・30歳以上

・既婚者

・子どもが1人以上

・配偶者の承認済み

術後

手術後は特に痛みもなくすぐに帰宅できます。当日はシャワー、入浴等は禁止です。また術後1週間禁止されていることは以下の通り。

・入浴(シャワーは翌日からOK)

・スポーツや筋トレなど

・お酒

・患部に衝撃を与える行為

肝心の性行為も1週間後から解禁となります。ただし、精液検査の結果が出るまでは避妊の必要があります。検査は残精子を放出するため10回ほど射精した後、術後2週間くらいをめどに行われます。

また抗生物質の服用や患部の消毒を医師の指示に従って行う必要があります。

パイプカットのメリット、デメリット

メリット

避妊具がいらなくなる

妊娠の可能性がなくなるため、コンドームをして避妊する必要がなくなります。男女ともに密着感がアップして気持ちよさも倍増します。

しかしながら、妊娠の可能性はなくても性病感染は予防できませんので、恋人や配偶者などの信頼できる相手とのセックス以外ではコンドームを着用した方が無難です。

妊娠の心配がなくなる

避妊をしていても100パーセント安心とは限りません。パイプカットをすれば精液に精子が含まれることがなくなるので妊娠の可能性がほぼゼロになります

ほぼゼロと言ったのはまれに精管が復元してしまい元通りになることがあるためです。これは定期的な検査により予防できます。

デメリット

後悔しても遅い

一度パイプカットをしたら元通りにすることは難しくなります。復元手術というものもありますが、100パーセント元通りというわけにはいきません。

手術後年数が経つに従い精子を作る能力が低下するため、復元しても妊娠できる可能性は低くなります

副作用

まれに陰嚢内の血栓や炎症などの症状が見られることがあります。違和感を感じたら担当医師に相談しましょう。

公言しにくい

パイプカットを行う人が増えてきたとはいえ、パイプカットに対し偏見やデマがあることは事実。デリケートな部分のことなので他人に話すようなことではありませんが、公言しにくいと言えます。

パイプカットのデマ (精力低下、女性ホルモン、病気)

前述したようにパイプカットに偏見を持っていたりデマを信じている人はまだまだたくさんいます。例えば偏見は、パイプカットをするのは浮気が原因でおしおきとして妻に無理やりやらされた、ヤリチンで誰とでも妊娠を心配せずにやりまくりたいから、などです。

実際にこのような理由から手術を行う人もいるでしょうが、多くはパートナーとのセックスをリスクなく楽しみたいからという理由からでしょう。

また多くの根拠のないデマもいろいろと噂されています。安心してパイプカットができるように流布しているデマを一部紹介します。

男性ホルモンが減少して性欲や活力が落ちる、勃起力が落ちる

男性ホルモンの量や勃起力はパイプカットによって影響するものではありません。手術を受ける年齢層が30代に多く、性欲低下の年代と重なったためこのように信じられるようになったのではと言われています。

精液が減る、射精感が変わる

精液を構成する多くが前立腺から分泌されるものです。これに睾丸からの精子が混ざり精液となりますが、精子の量はごくわずかなので精子がなくなったところで精液の量にはほとんど影響しません。またそれによって射精感が変わることもありません。

まとめ

パイプカットのメリット、デメリットについて紹介しました。パイプカットは妊娠の心配をせずにセックスが楽しめるようになりますが、デメリットを正しく認識したうえで行うようにしてください。