疥癬(かいせん)とは?感染経路や原因・症状、対策など徹底解説

疥癬はダニによって引き起こされる感染症。どのような症状があり、どのようにして引き起こされるのか、そしてどうしたら感染を予防、治療できるのか詳しく見ていきましょう。

疥癬(かいせん)とは

疥癬には大きく分けて2種類のタイプがあります。

通常疥癬

「通常」とあるように一般的に疥癬といったらこの、通常疥癬を指します。症状は赤いブツブツが肌にできます。また、疥癬トンネルと言われるダニが卵を産卵するためにできる白い線状の皮疹ができることも。

強いかゆみがあるのが特徴。顔や頭を除いた全身に感染する可能性があります。特に指や手のひらなどの手の部分や脚、男性ならば陰茎や睾丸、女性ならば乳房にできやすいとされています。

角化型疥癬

「角化型」とあるように白や黄色、赤色などの角質が堆積したような症状が出ます。通常疥癬と同様に疥癬トンネルもできます。

通常疥癬が強いかゆみを伴うのに対して、角化型疥癬はかゆみが出るとは限りません。全身に症状が出ます。

疥癬の体験談

ある日の夜、ふとんに入ると体中がかゆいと感じました。特に胸の下あたりと、わきの下あたりがひどく、眠れないほどに辛かったです。翌日皮膚科を受診し身体を診てもらうと、赤いぼつぼつや水疱のようなものが身体のあちこちに出来ていることがわかりました。
https://caloo.jp/reports/view/3942

三人ともかゆみが強く、ステロイドも一切効かず(最強レベルのものでした)、
父は母が最初に受診した皮膚科に行き、ちゃんと検査してくれと言って、怪しい部分をピンセットで採り顕微鏡で見てもらうと、疥癬が発覚しました。

治らない湿疹と痒みは疥癬だった。家族内で感染しました。 : 病気体験レポート

上記はどちらも強いかゆみを伴う通常疥癬に感染したもの。後者は医療機関を受診したものの、誤診断されて通常の湿疹には有効なステロイドを処方を受けました。しかし、疥癬には逆効果であり、その後家族全員に感染が広がったようです。

疥癬の原因

疥癬はダニにより引き起こされますが、それについて詳しく解説していきます。そしてどのような行為により感染してしまうのかもご紹介。

原因となるダニ

疥癬はヒゼンダニという、辛うじて肉眼で見えるかどうかというほど小さなダニが皮膚に感染することで引き起こされます。通常疥癬と角化型疥癬という2つの疥癬について前述しましたが、原因となるのは同じヒゼンダニ。

両者で何が違うのかというと感染するヒゼンダニの数が違います。通常疥癬は多くの症例が5匹以下の感染。多くても数十匹です。一方、角化型疥癬は100万~200万のヒゼンダニが感染することで引き起こされます。

原因となる行為

疥癬は長い時間、感染者の皮膚に触れていることで感染します。つまりセックスでうつってしまいます。また介護や育児などでも感染するので必ずしもセックスが原因とはいえません

角化型疥癬の場合は皮膚から落ちた角栓などに触れても感染します。通常型にせよ角化型にせよ、初めは通常疥癬の症状が出ます。

疥癬の検査、治療法

検査方法と誤診

疥癬の検査は顕微鏡や専用の虫眼鏡で目視することで診断できます。血液検査では診断できないため、医師が疥癬だと気づいていない場合、誤診される可能性もあり。

アトピーとして誤診されるとステロイドを処方されます。ステロイドは免疫力を落としてしまうので症状が悪化することに。

治療法

疥癬の治療には塗り薬が使われます。ヒゼンダニを殺すことを目的とした薬なので、塗り残しがないように、症状が出ている部分以外にも全身にくまなく塗る必要あり。またかゆみ止めや飲み薬も別に処方されます。

症状が治まったからといって勝手に自己判断して薬を止める人もいますが、それはいけません。必ず医師の判断を仰ぐようにしてください。再発や人にうつしてしまうことにもなりかねません。

きちんと治療を受ければ、通常疥癬で1か月ほど、角化型疥癬でも2か月ほどで完治することができます。ただし、皮膚のチェックは医師の指示に従い、数か月から半年ほどは続ける必要あり。

殺虫剤の使用は?

殺虫剤の使用でヒゼンダニを殺すことはできますが、人体への影響を考えるとおすすめしません。ただし、感染者が使用した衣服や寝具などに使用するのは有効です。介護や育児の際には殺虫剤を活用しましょう。

疥癬に感染してしまったら

処方された薬を医師の指示通り使用するのはもちろん、いくつか日常生活でも気を付けなければいけないことがあります。

清潔に

身体を清潔に保つことが重要。毎日の入浴は欠かさず、下着も毎日新しいものに替えましょう。可能ならばシーツや布団などの寝具も交換するように。

人にうつさないように

もちろん、完治したと医師に診断されるまではセックスは禁止。自己判断ではいけません。また、一緒のベッドや布団で寝るのはもちろん、角化型疥癬の場合は寝室も別にしていた方が無難。

まとめ

疥癬について見てきました。疥癬は必ずしもセックスが原因とはいえませんが、感染が疑われる人との性交渉は厳禁。もちろん、自分が感染している場合も性行為は控えなければいけません。正しい知識を持って感染を防ぎましょう。